抽斗の釘

小説、散文、文章、短編

2019-01-10から1日間の記事一覧

わたしには、訪れた記憶はないけれど、懐かしくなる情景があった。時々思い描いては、何処だろうかと、首を傾げる次第である。 それは、真っ青の部屋だった。 床一面は紺色のカーペットで、窓は一方だけに、群青のカーテンから、外の日光が差している。午前…